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報酬改定と不正の話を考えてみる

  • sasai2gou5
  • 2025年12月23日
  • 読了時間: 3分


今年もお世話になりました。


年の終わりに、今年のことを振り返っています。


今年は、障害福祉業界全体で不正や報酬改定といった言葉が、例年よりも強く聞こえてきた一年だったように思います。年末の締めくくりとして、つれづれと、少し長めに考えてみました。


僕は、就労継続支援B型「ミラクル5」を立ち上げるまでに、約10年間、他のB型事業所で働きながら現場を見てきました。社会福祉士と精神保健福祉士の資格も、その過程で取らせてもらいました。


本来は、もっとスピードが求められる世界だと思います。そんな中で僕は、かなりゆっくりと、現場や制度を学ばせてもらってきたのだと感じています。


……僕、かなりゆっくりなのです。たぶん、まれなタイプです。


一方で、国の立場に立てば、福祉サービスを早く広げる必要があり、スピード感をもって制度を整えることが求められていたのだと思います。

就労継続支援の制度設計も、最初から「僕みたいなもの」だけを想定していたわけではなかったはずです。

むしろ、

  • 仕組みが分かりやすい

  • 初期投資が比較的少ない

  • 再現性がある

こうした点から見ても、企業が参入しやすい形を、国も意識していたのだと思います。


資本主義だし、事業としてお金を回し、組織を維持し、規模や成果を考えること自体は、自然なことです。

実際、企業側にも「福祉に関わりたい」という思いを持って参入しているところは少なくありません。

ただ、組織として動く以上、数字や評価が前に出やすくなる。制度の解釈や使い方が、効率寄りになることもある。それもまた、この構造の中では起こりやすい現象だと思います。


僕はというと、「お金を稼ぐ」という点に関しては、とても弱いです。

別で掃除の会社を作ったり、あれこれ工夫はしているものの、正直なところ、得意とは言えません。

だからこそ、障害のある方の賃金を上げる、という意味でも、企業の参入は心強いと感じています。


もちろん、不正はダメです。そこは揺らぎません。


ただ、「悪い事業所がいるから全部締め上げる」「現場を知らないまま数字だけで調整する」

こうした流れになると、本当に丁寧にやっている事業所ほど、苦しくなってしまう。

不正の話題が増えるほど、現場の空気が萎縮していくのも、事実だと思います。


そんな中で、来年の自分のことを考えています。

最近、ふくしネットや社会福祉士会で勉強会の企画の話をいただいたり、新規事業所の方が、制度のことでミラクル5に相談に来てくれたり。

こんな僕にも、少しずつ役回りのようなものが巡ってきているのかもしれないと感じています。


いろいろ考えた結果、ミラクル5としては、会社の情報をできる範囲でフルオープンにしていこうと思っています。


全裸です。


申請書類のこと、支援計画の書き方、記録の取り方、数字のこと。

個人情報以外で出せるものは、できるだけ出します。僕の個人情報は、ほぼ全公開です。

一緒に勉強できたらと思っています。


オープンにしていくことが、不正をしないための、いちばん現実的な道だと思うからです。


たぶん、福祉はこれから、もっと「普通」になっていく。


特別な世界ではなくなり、良くも悪くも、「普通の産業」に近づいていくのだと思います。

僕の苦手な分野、利益や効率、成果やスピードも、きっと、より求められていく。


だからこそ、何を大事にするのか。どこで線を引くのか。効率と人のあいだを、どう考えるのか。


それを、ちゃんと考え続けていきたい。


全裸で。





 
 
 

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